クライアント業種:設備製造業
期間:スポット(1ヶ月以内)
概要
日系企業のタイ現地製造子会社の購買取引についてサンプリング調査を行いました。
対象会社については、これまで月次および年次の会計報告作成支援を長年に亘り行って参りましたが、
購買担当者の人事異動、およびアイテムコードルールの見直しを行った後ということもあり、
購買取引における不正の兆候や業務実態の調査することになりました。
また対象会社は何年も前に主要業務について担当者・帳票の流れが記載された業務フロー図を作成しており、
購買業務の業務フローに関しても合わせて実態を確認することになりました。
対象取引の抽出
クライアントはEXRESS会計ソフト上の在庫管理システムを使用しており、今回は「Purchase history per vendor」というデータから経費・材料などについて、金額、内容等で気になったものを抽出し、かつより多くの勘定科目から取引を抽出することとしました。
そして事前に抽出した取引をクライアントに伝達し、現地を訪問して実際の証憑の確認と疑問点のヒアリングを行いました。
着眼点は以下のとおりです。
1)取引の金額、計上月日、計上科目が正しく処理されているか
2)適切な承認がなされているか
3)内容に不明瞭な取引がないか
4)品目コードの使い方や単価コントロールの方法が正しくできているか
5)現在の業務が過去の業務フローから大きな変更点がないか確認した。
調査の結果
・大きなエラーや不正の兆候は見受けられず、確立された業務フローが継続されていることが確認できました。
・品目コード採番時のフローをヒアリングし、むやみに品目コードが増えない仕組みとなっていることを確認しました。
・経理処理上の証憑書類の管理方法についてアドバイスを行いました。
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